毎年5月5日、子供の日に山口県岩国市のアメリカ海兵隊岩国基地で開催される『フレンドシップデー』
ココ数年は20万人を超える来場者数を誇る国内最大の航空祭です。
2015年以降は海上自衛隊第31航空群の基地航空祭と合同開催になっており、さらにスケールアップしています。
普段は入ることが出来ない基地(ベース)の中に入ることができ、アメリカ陸・海・空軍、陸自・空自の様々な軍用機の展示飛行や地上展示が楽しめます。
また、飛行機以外にもハンバーガーやステーキなどの本場アメリカグルメが楽しめることでも評判です。
今回は2018年開催の『フレンドシップデー』の見どころをドドンとご紹介!
http://friendship-day.net/ja/

なんといっても目玉は『F-35B LightningII』
出典:twitter
今回の目玉は『F-35B(通称:ライトニングII)』のアジア初となる展示飛行!
アジア地域で史上初となる飛行展示を実施します。世界初の短距離離陸・垂直着陸(STOVL)ステルス戦闘機であるF-35Bは、探知されにくいステルス性能により、これまでの戦闘機がかいくぐることのできなかったレーダーにも捕捉されずに安全に目標領域へ進入が可能です。過酷な状況での運用に対応するため、F-35Bは戦闘機史上最も強力で包括的な統合センサーパッケージを搭載しています。
F-35B ライトニングIIは、アメリカ軍のJSF(統合打撃戦闘機計画)に基いて開発された『第5世代ジェット戦闘機』。
F-16 ファイティングファルコンやF/A-18 ホーネット、AV-8B ハリアーなどの用途を同じ原型の機体で代替する新型ステルス機として開発されました。
F-35 ライトニングIIは、用途に合わせて下記の3種類があります。
- F-35A:基本型の通常離着陸機
- F-35B:短距離離陸・垂直着陸(STOVL)型
- F-35C:艦載機
アメリカ海兵隊岩国基地には、2017年1月から短距離離陸・垂直着陸(STOVL)型のF-35Bが配備されています。
航空自衛隊も通常離着陸機であるF-35Aの導入を決定しており、2018年1月より青森県三沢基地に配備されています。
2022年度までに段階を分けて導入、第302飛行隊として編成される予定です。
何かと話題の『MV-22B オスプレイ』
沖縄基地を始め度々事故で問題になる『MV-22B オスプレイ』も登場。
2017年は機動性能を披露するレベルIIIの展示飛行が行われました。
レベルIIIの展示飛行とは、実際に海兵隊を現地で展開するために訓練をした機体・海兵隊員の動きを観ることが出来ます。
レベルIIIの展示飛行を海兵隊総司令部が許可するイベントは数えられるほどしかありません。
ブルーインパルスは登場する!?
例年はブルーインパルスも展示飛行を行います。昨年は16時過ぎ頃からフライトしたようです。
しかし今年は『ブルーインパルスは登場しない』とのウワサも。
記事執筆時点では航空自衛隊のブルーインパルスの公式スケジュールページに記載されていないので、来ない説が濃厚。。。残念。。。
その他の展示飛行
ロブ・ライダー (航空ショー・アナウンサー)
北米圏内で行われる航空ショーで最も人気のあるアナウンサーです。
彼の才能あふれるナレーションは、航空ショー業界の中でも最も権威のある賞である「ソード・オブ・エクセレンス」賞を、国際航空ショー協会より受賞しました。
また、アメリカ中西部で放送されるテレビ番組への出演者として、放送における語り口と音楽とを組み合わせた構成が優れているとして、エミー賞を5度も受賞しています。
ロブの持つ、娯楽としてショーを完成させる鋭敏な嗅覚と、航空に関する百科事典のような知識、また豊富な経験と場を盛り上げる技術で、ロブ・ライダーはアメリカ本国で最大級の、あるいは最も重要な航空ショーで求められるショー・アナウンサーのトップに君臨しています。
http://www.robreider.com/
室屋義秀 EXTRA 300L/S
12年間におよそ170もの航空ショーに参加、WAC世界曲技飛行選手権など世界的に知られたエアロバティックス競技大会で腕を磨いてきました。
2009年にレッドブル・エアレースの世界選手権に参加したアジア人初のパイロットとして、ヨシの活躍は東アジア、特に母国日本でのエア・レース競技の人気を押し上げることに貢献しています。
http://www.yoshi-muroya.jp/
ウィスキー・パパ- EXTRA 300L
20年以上にわたり大空を駆け巡るキャリアを積んできた内海昌浩は、数多くの国際エアロバティック競技会に参戦してきました。
FAA(米連邦航空局)の無制限クラスのエアショーライセンスを持つショーパイロットとして日本でも知られています。
https://ja14wp.wixsite.com/home/
陸上自衛隊 ラペリング
アメリカ陸軍「ゴールデンナイツ」のパラシュート降下
岩国基地は、アメリカ陸軍の空中パラシュート公式デモチームである『ゴールデン・ナイツ』を三たび迎えられることを誇りに思います。
空中パラシュートにおいて、ショーにおけるデモンストレーションと競技への参加という双方の技量を備えるゴールデン・ナイツは、その空中演技で観客の皆様を魅了します。
アメリカ国防総省の定めた公式航空デモチームはたった3つ、その一角を成すのが陸軍のゴールデン・ナイツです。
海兵空陸任務部隊(MAGTF)デモ
さまざまな動きの詰まったこの飛行展示では、海兵隊の持つ運用の多様性と力強さをお目にかけます。
海兵空陸任務部隊とは、海兵隊の特徴でもある4つの要素:司令部隊、陸上戦闘部隊、航空戦闘部隊、兵站戦闘部隊とを組み合わせ、空と地上とが一体となって運用するやり方や編制された組織のことです。
航空ショーでは、近接航空支援、空中給油のシミュレーションのほか、海兵隊の航空機が遠征展開先の環境で実施するさまざまな動きをお見せします。
アメリカ太平洋空軍 F-16 飛行展示
日本の三沢基地に本拠地を置くデモチームは、イベント参加を通じてアメリカ合衆国と西太平洋地域の国々の良好な関係を深めるのに貢献しています。
チームは、空軍のF-16ファイティング・ファルコンを大空を自在に駆け巡らせることで、航空機の息をのむような圧倒的なパワーと機動性能を展示し、航空ファンを喜ばせています。
航空自衛隊 F-2
航空自衛隊は、空対空および空対地での任務遂行能力など多目的用途に備えた、単発エンジンの支援戦闘機 F-2 を展示飛行します。
F-2は、目をみはる機動性能と同時に、そのスピードや馬力に優れた航空機として知られています。
航空自衛隊の展示飛行ともなれば、どの航空ファンも見逃したくないものの一つでしょう。
地上展示機もたくさん!
アメリカ軍
- F/A-18C/D
- MV-22,
- F-35B
- KC-130J
- F/A-18E/F
- E-2D
- E/A-18G
- H-60
自衛隊
- U-36A
- F-15
- MCH-101
- SH-60
- KC-767
2017年のスケジュール
午前の部
午前の部の見どころは『MV-22B オスプレイ』のレベルIIIの展示飛行!
10:00 ウィスキーパパ 曲技飛行
10:30 US-1A 航過飛行
10:50 MV-22B レベルIIIデモ
11:10 UH-1J リベリング
11:20 チーム・ヨシ・ムロヤ 曲技飛行
11:50 F-16デモチーム 展示飛行
午後の分
午後の分は、MAGTF(海兵空陸任務部隊)のデモ!
そして最後はブルーインパルスの展示飛行で締め!
13:00 ウィスキーパパ 曲技飛行
13:25 F-16デモチーム 展示飛行
13:50 F-2B 機動飛行
14:00 チーム・ヨシ・ムロヤ 曲技飛行
14:45 ゴールデン・ナイツ パラジャンプ
15:00 AV-8B+、F/A-18D、MV-22B、KC-130J MAGTFデモ
16:20 ブルーインパルス 展示飛行
2018年フレンドシップデーの注意点!
今回から入場口が『ウエストゲート(業者門)』に変更になりました!
昨年までの『正門』『Cゲート』からは入場が出来ません。
岩国の観光.comより。
公式サイトは例年通り正門、Cゲートから入場できるようにアナウンスされています。
また、入場時は写真付きの身分証の提示(12歳以下の子供は大人の同伴が必須)、手荷物検査が実施されます。
基地内は広大でほとんどがコンクリートで舗装されているため、天気が良いと照り返し・輻射熱で真夏並みの暑さになることも多いです。
必ず水分補給や日焼け止めなどの対策をした方が良いでしょう。
イベントガイド
イベント名 | 第42回海上自衛隊/米海兵隊岩国航空基地 フレンドシップデー2018 |
開催日時 | 2018年5月5日(土) 7:00〜17:00(入場は14:00まで) |
住所 | 山口県岩国市三角町官有地 |
問い合わせ先 | 0827-79-5551(岩国基地報道部) |
ホームページ | http://friendship-day.net/ja/ |
入場料 | 無料(※特別観覧席は有料) |
駐車場 | なし |
アクセス | JR岩国駅 (表口右側臨時乗り場)からバス(片道400円) |
画像出典
US generals on the F-35: We have a ‘war winner on our hands’ – Business Insider
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